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カサンドラ症候群って知ってる?職場で生まないために注意すべきポイントをご紹介。

カサンドラ症候群という言葉を聞いたことはありますか?

このカサンドラ症候群はアスペルガー症候群とともに語られることが多い症状です。

というのも、カサンドラ症候群は、アスペルガー症候群の特徴を持つパートナー(身近な存在)によって引き起こされる身体および精神的症状だからです。

アスペルガー症候群のパートナーとの意思疎通がうまくいかず、そのストレスが主な原因と言われていますが、これを防ぐ方法や、カサンドラ症候群になりやすい人に共通した特徴などはあるのでしょうか?

今回のブログでは、カサンドラ症候群をテーマにお届けします。

ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです。

また、文中には関連するアスペルガー症候群に関するブログのリンクもご用意しているので、併せてご覧いただけると参考になるかと思います。

目次

カサンドラ症候群について知っていますか?

最近は、ネットニュース記事やYoutubeなどでも精神疾患や精神の不調について情報発信される機会も多く、自分や身近な人々に当てはまる症状についての情報収集がしやすい社会になっていると思います。
様々な精神疾患について知る機会が増えていますが、「カサンドラ症候群」というものに触れたことはありますか?
カサンドラ症候群は、「カサンドラ情動剥奪障害」や「カサンドラ状態」とも表現されることがありますが、簡単に説明をすると“本人自体に特定の疾患はないけれど、アスペルガー症候群の特徴を持つパートナー等とのコミュニケーション上のストレスを通じて発症する”とされています。
アスペルガー症候群のパートナーとのコミュニケーションでストレスが生じる背景としては、こちらでも詳しく書いたようなアスペルガー症候群特有のコミュニケーション上の特徴が大きく影響しています。
つまり、相手の気持ちを想像することが難しかったり、ニュアンスでの会話が不得意だったりとした特徴によって、円滑なコミュニケーションを図ることができず、アスペルガー症候群ではないほうのパートナーにとっても不調が出るほどにストレスを感じてしまう状態を「カサンドラ症候群」と呼びます。

カサンドラ症候群にみられる症状にはどんなものがあるの?

上述した通り、カサンドラ症候群による症状は、身体にみられる不調と、精神にみられる不調の両方が考えられます。
からだに現れる症状の例としては、眠れなくなる(不眠)・食事がとれなくなる(食欲不振)などがあり、精神に現れる症状の例としては、うつ状態になったり情緒が不安定になったり自分を責めてしまったりといったことが起こります。
もちろん症状の出方は人それぞれですが、パートナーにアスペルガー症候群の特徴が認められる中で自身に心身の不調が続く場合はカサンドラ症候群を疑ってみても良いかもしれません。
次の章では、カサンドラ症候群になりやすい人についてご紹介しています。

カサンドラ症候群になりやすい人の特徴とは?

カサンドラ症候群は、次のような人に発症しやすいと言われています。
・真面目な性格である
・頼られやすい/面倒見が良い性格である
・我慢強い性格である
・なにごとも完璧を目指してしまう(完璧主義)
・細かいことが気になる(几帳面)
アスペルガー症候群であるパートナーがなぜこのような思考あるいは言動に至ったのか?自分の伝え方が悪かったのか?どうしたらコミュニケーションがうまくとれるようになるのか?と真正面からパートナーに向き合うがゆえに、カサンドラ症候群を引き起こすことに繋がってしまうのです。
もちろんアスペルガー症候群のパートナーにも悪気はなく、カサンドラ症候群となってしまった側にも自分を責める必要はないにもかかわらず、配偶者やパートナーなどの身近な人間関係という基本的に閉鎖された関係性の中でなかなか解消されにくい問題といえます。

カサンドラ症候群にならないために

家庭や職場を問わず、カサンドラ症候群にならない(悪化させない)ためにも、アスペルガー症候群である対象との閉鎖的な環境や状況を改善することが求められます。
つまり、距離をはかることでお互いにとって休まる空間を確保します。例えば家庭であれば個室を設けたり、別行動をする日や時間を設けたりといった工夫です。
職場の場合は、ストレスチェックを実施するなどして社員の隠れた負担を点検したり、対話の機会を設けたりと、変化に気づけるようにすることが重要です。

カサンドラ症候群は職場でも起こり得る

ここまで、配偶者やパートナーなどの家族を前提としてご説明してきましたが、職場でも上司と部下の関係やチームの仲間内で同じようにカサンドラ症候群は起こり得ます。
仕事となると同じプロジェクトを進めたり、タスクの共有など、同じ目的に向かって進行していく過程で意思疎通が重要になるシーンが多くあります。
その意思疎通でコミュニケーションにズレが生じてしまうと、双方でストレスが生じてしまうのは想像がつきますよね。
特に上司がアスペルガー症候群の場合、なかなかコミュニケーションのズレを指摘しにくかったり自分の理解力が未熟なのでは?と自分を責めてしまったりと、アスペルガー症候群ではないもう一方が助けを求めづらい状況に陥ることがあります。
このように職場でもカサンドラ症候群は起こり得ますから、できるだけSOSの声をあげやすい(周りが気づきやすい)環境を整えることが求められますね。

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