ヘルプマークってなんのマーク?その目的を正しく理解しよう。
皆さんは生活圏で「ヘルプマーク」を目にしたことはありますか?
少し前にアーティストのグッズのデザインがヘルプマークに似ているとして話題にもなりましたね。
さてこの「ヘルプマーク」とは一体どんなものなのか。
今回のブログでは、ヘルプマークについて正しく理解できるよう紹介していきます。
ヘルプマークの本来の意味や目的を知って、見掛けた際には適切な行動が取れるとよいですね。
なるべく読みやすいよう簡単にまとめていますので、目を通していただけると嬉しいです!
目次
ヘルプマークが生まれた背景と目的
ヘルプマークは東京都で生まれました。きっかけとなったのは東日本大震災の際に、障害を抱える方が必要とする支援の方法をうまく伝えることができなかったり、見た目にはわかりにくい障害のため苦労されたという現場の状況でした。
この声を受けて、自身も人工関節を使用されている経験もある自民党の山加朱美都議会議員によって「ヘルプマーク」への提案に繋がります。
このような経緯を辿って、2012年に東京都議会でヘルプマークが採択され、いまは全国へと展開されています。
このようにして生まれたヘルプマークですから、使用目的としては次のように掲げられています。
参考:東京都福祉保健局
ヘルプマークは非常にシンプルでありながらも、一見してなんとなくそのマークが示すもののイメージが伝わってきて、そして印象に残りやすいデザインですよね。このデザインは社団法人日本グラフィックデザイナー協会によって作成されているそうです。
ヘルプマークのように、予備知識がなくとも直観的に分かるようなマークをピクトグラムと言います。次で少しピクトグラムについても触れてみましょう。
ピクトグラムって?
ピクトグラムは、簡単にいうと「視覚記号(あるいは視覚言語)」のひとつです。要するに、言語に頼らず視認性が高い記号ということになります。
ピクトグラムは、東京オリンピックでも話題になりましたね。様々な競技をピクトグラムで表現していて、言語を超え、見た人が共通の競技をイメージできるデザインが記憶に新しいと思います。
オリンピック以外にも私たちの生活にピクトグラムを見かける機会はたくさんあります。
例えば、一番身近なところでいうとトイレの標識でしょうか。その他にも「土足厳禁」や「非常口」なんかもよく見かけますよね。
このように様々な人が暮らす社会で、それぞれが容易に認識できるマークとしてピクトグラムは活躍しています。
ヘルプマークの入手方法
ヘルプマークが生まれた背景やその目的を理解はしたけれども「必要な場合はどこで手に入れるの?」と疑問を抱かれた場合はぜひこのままお読み進め下さい。
市町村により異なるケースもあるので、ここでは兵庫県を例にご紹介します。
参考:兵庫県HP
上記URL遷移先にも記載されている通り、兵庫県では県内の市役所の福祉課などに申請することでヘルプマークを入手することが出来ます。
ヘルプマークの適正利用を!
兵庫県の場合、ヘルプマークは1人につき1つの配布です。しかしながら、何らかの手段でヘルプマークを複数持っていて、それを販売している事案が全国で見られています。
営利を目的として作られたものではないことを十分に認識し、ヘルプマークは適正に利用することを心掛けたいですね。
ヘルプマークを見かけたら
ヘルプマークを見かけたら、その人が困っていそうではないか?自分に何かできる手助けはないか?と考えを巡らせられるように常に意識したいですね。
特に電車などの優先座席では「お年寄り」や「妊婦」、「けがをしている人」への座席を譲ることは反射的にできるかもしれませんが、一見健康そう、若いといった方でもヘルプマークをつけている方には座席を譲るほうが良いシーンもあるので周囲にそのような方がいないか気を配りたいものです。
ヘルプマークについて正しく理解しよう!
今回はヘルプマークについてご紹介するブログでしたが、いかがでしたでしょうか。
みなさんがヘルプマークについて考える・知るきっかけになっていると嬉しいです。
私も社労士として障害年金の申請をお手伝いさせていただくため、障害といった困りごとを抱える方々と接する機会が多くあります。
ヘルプマークに限らず、困りごとを抱える人々にとってサポートになる取り組みは積極的に知識として取り入れていきたいと感じます。
今後も障害者の人や周囲の人々にとって有益になる情報を発信できればと思います!
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労働や社会保険関係を中心に、幅広いテーマを扱う予定ですので、ぜひ、毎週お読みいただけると嬉しいです!