失業認定手続きでマイナンバーカードが活用できるんです!活用メリットを徹底解説!
失業認定手続きの際に、マイナンバーカードが活用できることをご存知ですか?
これまでは失業認定の際に証明写真を貼り付けた雇用保険受給資格者証を持参する必要がありましたが、実は令和4年10月1日から、雇用保険受給資格者証に代えてマイナンバーカードでの手続きが可能になりました。
強制移行ではなく本人の希望に応じてのマイナンバーカード活用ですが、制度導入以降どの程度認知されているのでしょうか・・・?証明写真を用意するなどの手間や費用も省けるものの、あまり認知されていないように思います。
このブログでは、そんな「失業認定手続きでのマイナンバーカード活用」について取り上げ、みなさんの選択肢として認知されるよう発信していきたいと思います!
概要を把握いただきやすいよう簡潔にまとめていますので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
目次
- ○ 失業認定手続きの前に「失業」の定義をおさらい
- ・「失業」の意味(状態)を正しく説明できますか?
- ○ 失業認定手続きってどんなことをするの?
- ○ 失業認定手続きにマイナンバーカードを活用しよう!
- ・広がるマイナンバーカードの活用シーン
- ○ 失業認定手続きをスマートに進めよう!
失業認定手続きの前に「失業」の定義をおさらい
そもそも「失業認定手続き」について知ることで、このブログのテーマ(失業認定手続きでのマイナンバーカード活用)の理解が進みますので、失業認定の説明から触れていきたいと思います。
一般的な会話で使われる「失業(=仕事を辞めた)」の意味合いと異なり、雇用保険法上では厳密な定義があるのでそこも踏まえて確認していきましょう!
「失業」の意味(状態)を正しく説明できますか?
一般的な会話で「失業」と聞くと「仕事を辞めた」という意味で捉えられることが多いかと思います。
しかし、雇用保険法上では、以下の通り定義がされ使い分けられています。
ご自身の認識と一致していたでしょうか?
一般的な会話で用いられる「失業」という言葉は、単に上述の「離職」の意味で用いられることが多いので、ご自身の認識と違ったという方や、そもそもそこまで細かく使い分けする発想がなかったよ…という方もいらっしゃると思います。
細かいですが、雇用保険法的に正しく「失業」という言葉を用いるのであれば、「離職状態で、かつ就職を希望していて(意思)、実際に就職するチャンスがあれば対応できる能力(心身面の健康含む)」が揃ってはじめて「失業」といえるのです。
失業認定手続きってどんなことをするの?
失業の定義を正しく理解したところで、「失業認定手続き」について理解していきましょう。
まずは「失業の認定」とは、以下のことを指して言います。
失業していることについての認定(失業の認定)を受けようとする受給資格者は、離職後、管轄公共職業安定所(=自宅最寄りのハローワーク)に出頭し、求職の申込みをしなければならない。
※注意※
失業の認定は、雇用保険法21条に定める待機7日間についても受ける必要がある。(その7日間について基本手当は支給されない)
ここで、自宅最寄りハローワークへ出頭の際には離職票を持参することになりますが、離職票をハローワークへ提出する際には以下の事務手続きが必要となります。
管轄公共職業安定所に出頭し、運転免許証その他の基本手当の支給を受けようとする者が本人であることを確認できる書類を添えて離職票を提出しなければならない。
※つまり、「失業認定手続きにおけるマイナンバーカードの活用」とは、上記の太字下線部分の本人確認書類をマイナンバーカードとすることができるようになった!ということなのです。
ここまでの流れは、初回のハローワーク出頭についてですが、以降も指定された失業の認定日にハローワークに出向く必要があります。
その際は、離職票に代えて発行された「受給者資格者証」の代わりにマイナンバーカードを持参することになります。
失業認定手続きにマイナンバーカードを活用しよう!
都道府県労働局・ハローワーク発行の周知文書(LL041001保01)より、失業認定手続きにおけるマイナンバーカード活用について紹介されていますので、参考になる部分を抜粋いたします。
①ハローワークにマイナンバーカードを持参のうえ、離職票などの必要書類を提出し、受給資格の決定を受けます。この時、受給資格証に貼付するための顔写真2枚は不要です
②雇用保険説明会で、受給資格通知(全件版)が交付されます
③認定日ごとにマイナンバーカードによる本人認証を行い、失業の認定を受けます。その際、処理結果が印字された受給資格通知(最新処理状況版)が交付されます。
【注意点】
・マイナンバーカードを活用した失業認定等の手続きを希望した場合、それ以降、原則として受給資格者証当による失業認定等の手続きに変更することはできません。
広がるマイナンバーカードの活用シーン
マイナンバーカードの普及についてはここ最近のニュースでも取り扱われることが増えていますよね。
当ブログでも過去にマイナンバーカードの普及について記載しているので、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。
マイナンバーカードはこれからもどんどん、雇用(労働)をはじめ、生活上での活用が増えていきそうですね。
失業認定手続きをスマートに進めよう!
失業認定手続きでのマイナンバーカード活用についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
マイナンバーカードの活用もアリだな!と皆さんの選択肢のひとつになっていると嬉しいです。
今回は「失業認定手続きにおけるマイナンバーカードの活用」にスポットライトをあててご紹介しましたが、このブログでは週に1記事のペースで社労士によるお役立ち情報をご紹介しています。
時には経営者目線、時には労働者目線、と広いテーマで発信していますので、少しでもみなさまのお役に立てる記事があると幸いです。