「会社にばれたくない!」障害年金の受給をめぐる、よくあるお声について
障害年金のご相談で良く耳にするのが「会社にばれたくない」といったお声。
障害年金は国が用意している制度ですから、恥じる・隠す必要はないかと社労士としては思います。
しかしながら、「障害年金もらっているなら~という理由で給与をあげてもらえなさそう」といったご心配や、「なんとなく知られたくない・・・」といった不安から会社にばれたくないといったお気持ちになるとのお声がたびたび寄せられます。
もちろん障害年金の受給によって職場での立場や待遇に不利益を被ることがあってはなりませんので、実際のところは会社に障害年金の受給が知れたところで実害はないものと考えますが、相談者様のニーズには寄り添いたいと思っています。
そこで今回は、「障害年金の受給を会社にばれたくない」といったお声に対する答えになるようなブログをお届けしたいと思います。
ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです。
目次
会社にばれたくない理由は?
冒頭でも述べたとおり、様々なお気持ちから会社にばれたくないと考えるに至るケースがあるようです。
また、現在会社に属している人の他にも、転職の際に障害年金を受給しているといった事実が不利に働くのでは?とお考えのケースもお見受けします。
すでに会社に属している場合も、これから転職活動をするといった場合も、障害年金の受給について申告する義務はありませんので、心配であれば無理に申告する必要はありません。
一方で、企業側にも安全配慮義務というものがあるので、もしもお持ちの障害に対して配慮が必要なことがあるのであれば、障害年金の受給有無は触れずとも、障害の特性については伝えたほうがベターです。
また、会社には障害をお持ちの方を雇用しなければならないといった課題もあり、障害年金を受けている(受けていなくても障害をもっている)ということが一概に会社にとって嫌煙されることとも限りません。
障害をお持ちの方を迎え入れる会社が活用できる助成金もあったりするので、あまり気負いすることなく正直にお話されるのもひとつだと考えています。
会社にばれることは原則ありません
ここまででご紹介したように、会社へ障害年金の受給がばれたくないと考える方は少なくありませんが、原則、自ら公表しない限り会社に障害年金の受給がばれることはありません。
入社にあたって個人番号を提出するかと思いますが、そのマイナンバーによって会社が調べることもできませんし、年末調整や社会保険手続きでばれてしまうことも基本的にはありません。
しかし、次の章でご紹介するシチュエーションにおいては障害年金の受給が会社側にばれることが考えられるので注意が必要です。
避けようがないものではありますが、より慎重に動くために把握しておきたいとお考えの方は、次の章で確認してみましょう!
会社にばれる原因として考えられる理由
障害年金の受給が会社にばれてしまう原因として考えられるのは「傷病手当金」の申請手続きにおけるシーンです。
というのも、傷病手当金と障害年金の受給理由が同一の場合、両者には調整が発生してしまいます。そのため、障害年金の受給を問う欄が申請書に設けられており、そこに正しく回答する必要があります。
傷病手当金の申請は基本的に会社を通して提出しますので、そこで障害年金の受給が発覚するという可能性は考えられます。
ばれたくないからといってわざと「受給していない」と回答することは問題となりますので、仮に障害年金と同一の理由にて傷病手当金の申請が必要となった際には、正直に公表することになります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
障害年金の受給を会社にばれたくない!といったお考えをお持ちの方にとって少しでも参考になっていると嬉しいです。
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