アンガーマネジメントで生きやすくなるってホント?感情コントロールで怒りとうまく付き合おう。
アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた心理トレーニング法で、その名の通り感情の中でも「怒り」にフォーカスしたものです。アンガーマネジメントについて取り扱った話題書を書店で目にしたり、ネット記事でもよく取り扱われるなどしていますから、みなさんもアンガーマネジメントという言葉を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また、アンガーマネジメントに関する講座も開かれ、大手有名企業や団体も参加するなど、いまやビジネススキルのひとつとしてアンガーマネジメントが求められている傾向もあります。
今回は、そんなアンガーマネジメントについて取り上げ、アンガーマネジメントとはどういったものか知っていただける機会になればと思っています。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
アンガーマネジメントはこのようにして誕生した!
冒頭でも述べたように、アンガーマネジメントはアメリカで誕生しています。アンガーマネジメントが生まれたのは1970年代とされているので、すでに50年以上も活用されたメソッドなのです。
もともとは精神療法を受けている人などに向けて開発されたと言われていますが、その後教育の場や受刑者への更生プログラム、スポーツ選手のメンタル面の強化としても活用されたようです。
このようにして誕生・普及したアンガーマネジメントは、アメリカでは一般的に知られたマネジメントスキルなようで、日本のように職場で怒号が響き渡るようなシーンはあまりないと言われています。
日本ではパワーハラスメントに代表されるように職場環境でのハラスメントが問題視されています。ハラスメントが横行する職場環境を見過ごすのは会社としてもリスクですし、また、実際に怒りの感情に包まれた職場環境では落ち着いて仕事もできず、労働生産性の低下にもつながるでしょう。
そういった側面から、日本でも企業や管理者の立場にある人の間でアンガーマネジメントの考え方に共感がうまれ、徐々に浸透してきたと言えます。
いまでは、ビジネスシーンでの活用だけでなく誰しもがアンガーマネジメントを身に着けることで自分とよりうまく付き合うことができ、生活の質が向上するといった作用も伝えられています。
アンガーマネジメントを身に着けるとどんな効果がある?
アンガーマネジメントによって怒りの感情をコントロールできるようになると、どういった効果がみられるのでしょうか?そもそも【怒り】の感情がもたらす影響を知ることで効果について考えてみましょう。
マンガやアニメなどで登場人物が怒っているとき、顔が真っ赤に描かれていたりしませんか?実際に怒りの感情にあるとき、人の血圧は上がるとされています。つまり自律神経が乱れることを意味しますが、自律神経の乱れが体にとって悪影響であることは既知の事実かと思います。
怒りは脳のうち「扁桃体」によって発信されます。この扁桃体は、感情の処理やストレス反応にとって重要な役割を担っている場所で、特にネガティブな感情を司っているとされています。怒りももちろんネガティブな感情にカテゴライズされますが、その他にも不安や恐怖も同じく扁桃体によって発信される感情といえます。
扁桃体ハイジャックとは?
扁桃体が怒りの感情を司っているのは上でご紹介した通りですが、扁桃体から発信されるネガティブな感情に支配されてしまうことを「扁桃体ハイジャック」と呼びます。衝動的な怒りの感情が抑えられなかったり、突然泣き出してしまったりといった症状が起こり、自分自身もひどく疲弊してしまいます。
アンガーマネジメントを学ぶには?
ここまで読んでいただいて、怒りの感情をコントロールできない状況がいかに生きづらいかといったことが分かっていただけたと思いますが、そのような状況を回避するためにもアンガーマネジメントは有効です。
アンガーマネジメントを身に着けるための方法として、例えば通信講座や講習といった方法で学ぶのもひとつです。資格取得に結びつくような講座や講習もあるので、学びの成果として資格取得を掲げるのであればそれを踏まえて検討してみるとよいでしょう。
通信講座や講習の参加はある程度の費用がかかるので、まずはアンガーマネジメントに少しだけ触れてみたいといった方や、独学で自分のペースで学びたいといった方は、書店でも関連書籍を手に入れることができます。
書籍のタイトルにアンガーマネジメントと書かず「怒りが消える」「反応しない」などといったキーワードでタイトルがつけられていることもあるので、まずは気になる書籍を手に取ってみて目次に目を通してみると興味に近いものかどうかを判断できるでしょう。
文字を読むのは苦手だな…といった方には、マンガでアンガーマネジメントについて解説してくれている書籍もあるので、自分に合った方法で学ぶことができます。
おわりに
今回はアンガーマネジメントについて取り上げましたが、いかがだったでしょうか?ビジネスに限らず、様々なシーンで感情をコントロールするスキルは重要です。
とくにハラスメントに敏感な現代では、感情的なコミュニケーションは受け入れられづらい傾向にあります。
円滑なコミュニケーションを通じて他者と関係を構築していくためにも、アンガーマネジメントはぜひ身に着けたいですね。
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