今更聞けない?!年末調整についてわかりやすく解説します
解説を求めていた方必見!今回は年末調整をテーマにお届けします。
会社勤めをしていれば毎年耳にする「年末調整」というキーワード。
実は“何をおこなう作業がいまいち分かってない…”といった方も多いのではないのでしょうか。
あるいは“確定申告と何が違うの?”といった疑問を持っている人もいらっしゃるかもしれませんね。
いままでぼんやりとしか捉えられていなかった「年末調整」を、このブログを通して理解いただけると幸いです。
目次
年末調整ってそもそも何をしているの?
年末調整によって行われることを一言でまとめると、「給与所得を得ている人の所得税を確定させる」といった説明になります。
“毎回の給与から所得税は差し引かれているのに、どうして年末に所得税を確定させることになるの?”といった疑問をお持ちになられるかもしれませんが、大前提として毎回の給与で算出されている所得税額は「概算」です。概算で計算をすることから、本来より多く計算された所得税が控除されてる、あるいは逆に控除した所得税額が本来控除すべき金額よりも少ないといったケースが起こり得ます。
そのため、対象期間内の所得税の控除累計と、本来控除すべき所得税を照らし合わせて、不足があれば改めて徴収を、余分であれば還付をといった作業を年末調整では行っています。
1年の集大成として年末に所得税の調整を行っているので「年末調整」と呼ばれていると考えるといいですね。
年末調整と確定申告の違いを知りたい
冒頭でも述べたように、年末調整と確定申告は同義あるいは類義のものとして皆さんの脳内では混同されているかもしれません。
大きな違いとしては、上述した年末調整は会社勤めの人(分かり易くいうと会社員)を対象としていて、例外を除いて基本的に会社員の人は個人的に確定申告をしなくても良いような仕組みになっています。
一方で、個人事業主(フリーランス)の方々については自身で所得を申告する必要があります。
年末調整であれば会社の担当部署等が細かい計算などを代行してくれる点で、会社員はメリットですね。
最近では年末調整もシステムを通じて行うところが多くなっており、画面誘導に沿って必要項目を入力したり写真をアップロードするだけで年末調整に必要な情報の収集が済むようなシステムもあります。
年末調整ではお金がかえってくる?!
年末調整と聞いて、還付を期待したポジティブな印象を持っている人も多いのではないのでしょうか。
ここで念頭に置いていただきたいのが、年末調整をすることによって必ずしも全員に対して還付が起こるものではない、という点です。
そのため、たっぷり還付されるものとばかり期待していたけれども、いざ年末調整を終えると還付が微々たる額だったり、還付がなかったり、それどころか追加で所得税が徴収されていた…!といった経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
個々の状況によって還付されるか否かは異なるので、年末調整の結果は還付一択ではないと頭の片隅に入れておきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
年末調整は皆さんの所得税額を正しく計算するものですから、会社から書類の記載等を求められたらきちんと必要な情報を揃えて提出してくださいね。
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