チョコハラって何?義理チョコに潜むハラスメントについて考えよう。
早いものでもう1月も終わりますね。
2月にはバレンタインが控えていますが、バレンタインを目前に密かにささやかれている「チョコハラ」という言葉をご存知でしょうか?
バレンタインの時期になると、義理チョコが行き交う職場を経験された方も多いかと思いますが、このような「義理チョコ文化」に警鐘を鳴らす言葉として「チョコハラ」といったものがあるようです。
純粋にみんなが楽しめるイベントであれば問題ありませんが、「義理チョコを用意しないと…」「(ホワイトデーに)お返しを買わないと…」と負担に感じているイベントであれば職場でのルールの見直しが必要かもしれません。
ということで!
昨今あらゆるハラスメントが問題になっていますが、今回は「チョコハラ(バレンタインの義理チョコハラスメント)」について取り上げたいと思います。
目次
チョコハラを無意識にしていませんか?
義理チョコとは、いわゆる本命チョコと呼ばれるような恋愛感情が伴うものとは異なり、日ごろの感謝や付き合いから贈られるチョコレート等の贈り物を指しますが、この文化が職場でも定着している事例が少なくないようです。
自発的に数名の女性社員が男性社員に配るケースから、有志の女性グループが男性社員一同に配布するケースなど、文化は職場により異なるようですが、男女問わず、この文化に賛同していない人にとっては負担に感じるイベントという声もあります。
例えば、誰かが始めてしまうと足並みをそろえないといけないような空気になったり、一度配ってしまうとそれが恒例化してしまうなど、配るほうも受け取るほうも負担となっているというような具合です。
近頃、パワハラやセクハラの他にもマタハラ、モラハラ等の様々なハラスメントが問題視される中、「ハラスメント」という用語の意味を改めておさらいしてみると、広辞苑では「人を悩ますこと。優越した地位や立場を利用した嫌がらせ。」と説明がされています。
チョコハラを感じるのは女性だけ?
本人も貰い手もイベントとして義理チョコ文化を楽しめているのであれば問題ないかもしれませんが、例えばかつて問題になった「お茶くみは女性が」といったような性別による役割として「義理チョコを用意しないといけない風潮」が職場に蔓延っているのであれば改善を検討する余地があります。
なかなか「もう義理チョコ文化は終わりにしましょう!」とも言いだしにくいことも配慮して、会社ルールとしての取り決めを見直すのも改善の方法のひとつですよね。
チョコハラは男性も感じている!!
さきほどの章では女性目線でのチョコハラに触れましたが、バレンタインがホワイトデーとセットである以上、義理チョコの貰い手である男性社員にも配慮が必要です。
つまり、男性目線のチョコハラも存在するのです。
お返しをする側特有の悩みとして、同等またはそれ以上のお返しを期待されているのでは…といったプレッシャーもあるとか。
職場での義理チョコ文化は個人に費用の負担も生じることから、やはり一定のルールを会社として設けることが最善かもしれません。
チョコハラ問題に発展しないために
いかがでしょうか。
職場内の人間関係を円滑にするための義理チョコ文化のはずが、逆にみんなを困らせる習慣になっていませんか?
ぜひ、ご自身の周りでチョコハラ問題に発展しそうなケースはないか思い返してみましょう。
また、ハラスメントを含む労使トラブルを未然に防ぐことももちろん大切ですが、労働者の抱える心の負荷に気づく契機としてストレスチェックの実施も有効かもしれません。労働に関するお困りごとは社労士まで!
このホームページでは、毎週月曜に皆様のお役に立つようなテーマをピックアップしてブログを更新しています。
労働や社会保険関係を中心に、幅広いテーマを扱う予定ですので、ぜひ、毎週お読みいただけると嬉しいです!
【おまけ】ハラスメントの種類を知ろう!
「チョコハラ」よりもメジャーなハラスメントはたくさんあります。
ほかのハラスメントについても興味を持っていただけるきっかけになると嬉しいです!
セクハラには次の2種類に大別できるとされています。
①対価型セクシュアルハラスメント
→性的な要求を断ると解雇などの不利益をちらつかせる
②環境型セクシュアルハラスメント
→不必要な接触などが繰り返されることによる労働環境への不安
ほんの一例ですが、以下のようなケースがパワハラに該当します。
①体に攻撃を加える
②精神的に攻撃を加える
③仲間外れなど孤立させる
③無理難題な要求をする
④わざと過小な要求をする
⑥執拗な監視や無許可の撮影などの個の侵害
よくあるパターンとして次の2種が考えられます。
①出産や育児に関する制度を利用することに対する嫌がらせ
②出産や育児によって就労環境が害されてしまう嫌がらせ
気を付けて行動したいですね!