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オワハラについに政府がルール明示!企業が気を付けるべきこととは?

みなさんは「オワハラ」という言葉をご存知でしょうか。

このオワハラという言葉は、主に学生の就職活動の場で、内定を出した学生や選考対象である学生に他企業の選考や就職活動の継続をやめるように圧をかける行動のことを指して使われています。

企業にとっては学生からの内定辞退を阻止するべく自社への入社を早々に決心してほしいという思惑があります。

一方、学生にとっては複数社並行して採用面接を受けるのは就職活動において珍しいことではなく、いくつかの内定から希望する就職先を選びたいといった学生も多いことでしょう。

自社に絞ってほしい企業と、複数社比較検討したい学生。両者の立場が違うからこそ問題になっていると言えます。

このオワハラに対し政府がルールを明示したことで更に注目を集めていますが、今回のブログではそんなオワハラにスポットをあてて、分かりやすく説明しています。

ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

オワハラ問題、理解していますか?

まず、「オワハラ」の言葉の意味から知っていきましょう。
オワハラとは「就活終われハラスメント」の略で、就職活動をしている学生に対する企業からの「内定を出すから(出したから)就職活動を終えてほしい」といったプレッシャーを与える行動のことを言います。
要するに、企業側が学生の内定辞退を恐れるあまり、学生に対して他企業との比較検討を阻止するために「オワハラ」ととれる言動が横行しているのです。
就職活動を積極的に行う学生は比較的早い段階から数社の選考に応募し、最終的にいくつかの内定を持ったうえで就職先を比較検討するといった方法を取ります。
また、そのような学生には優秀な学生が多い傾向にあり、企業側としても内定を出してから実際に入社するまでの間に心変わりがされないか気が気でないようです。
企業にも採用計画があるため、内定辞退が入社時期に近いタイミングで発生するほど、困ってしまうというのが実情です。
こういった背景から、企業がある種「囲い込み」のような意味合いで、あの手この手で学生を繋ぎとめようとした結果、学生側の就職活動の自由度が制限されてしまい「オワハラ」としてハラスメントの一種であると叫ばれるようになりました。

日本の新規採用文化について考えよう

前回のブログ(新卒採用の定義とは?改めて知りたいメリット、デメリット)でも取り上げたように、日本では新卒採用といった独自の採用活動文化があります。
このような背景が、「オワハラ」問題にも少なからず影響を与えていると考えることができるでしょう。

オワハラに政府が言及!どんな内容?

政府は、関係省庁連絡会議で「2024(令和6)年度卒業・終了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について」といった通達を経済団体や業界団体に発し、その通達にてオワハラ防止についても言及しました。
内容としては、以下のようなものを行わないように徹底するべき、といった旨が盛り込まれています。

・学生の弱みに付け込んだ職業選択の自由を妨げる行為
・正式な内定前に他社への就職活動の終了を迫る行為
・誓約書等を要求する行為
・内定辞退後に研修費用の返還を求める行為

オワハラとみなされる?!企業はココに気を付けたい

政府が具体的に示した行為を行わないことはもちろんですが、政府の要請が話題になっていることから学生もオワハラには敏感になっていることを考慮して、企業側はオワハラ防止意識を高めることが求められると言えます。
高圧的な態度で脅すことだけがオワハラではありません。内定をちらつかせて他社の選考を辞退できるか試すなどといったやり口もオワハラと言われています。
学生の側から「他社の選考も全て済んでから判断したい」「もう少し待ってほしい」と相談を受けたり要望があった場合は、その気持ちや考えを受け止めて、企業の側も誠実な対応を取れるようにしたいものですね。

職業選択の自由についても配慮しよう

なによりもの大前提として、私たちには「職業選択の自由」がある事も忘れてはいけません。
職業選択の自由は日本国憲法に定められており、そこでは以下のように明記されています。

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する

前述した関係省庁連絡会議でも「オワハラは学生の職業選択の自由を妨げる行為だ」といった発言もされたそうです。

オワハラについて考えよう

今回は、ニュースでも取り上げられて注目を集めている「オワハラ」について扱いました。
背景には企業側の苦労も感じ取れますが、オワハラによって学生の就職活動が窮屈なものにならないよう、企業は気を付けていきたいですね。
このブログでは、様々なテーマで皆様のお役に立つような情報発信をしています。週に1回のペースで更新しているので、今後もお読みいただけると嬉しいです。

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