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もしかしてその症状HSPかも?その特徴を知って、生きづらさとうまく付き合おう。

HSPという言葉は、今やみなさんにとっても一度は耳にしたことのあるワードなのではないでしょうか。

一部書籍などでは「繊細さん」などとも表現されており、「もしかして私に当てはまるかも?」と手に取りやすい工夫もされているのを見かけます。

HSP関連書籍では、HSPの症状や困りごとへの対処法が紹介されており、中にはベストセラーになっているものもあるようです。

HSPを説明するうえで、セットで語られるといっても過言ではないのが「生きづらさ」。

繊細がゆえに環境変化やコミュニケーション相手の言動に疲れてしまうことが多い、というのが生きづらさを語られる背景となっています。

今回のブログではそんなHSPについて取り上げ、自身に心当たりがある方もそうでない方も、相互で理解が深まるような内容となっています。

ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

HSPとは?

ちまたでよく耳にする「HSP」ですが、これはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略であり、これを直訳すると「とても敏感な人」という意味になります。
何に敏感かというと、視覚や聴覚といった外部からの刺激のほか、他者とのコミュニケーションなどにおいての感受性の面でも非常に敏感であるとされています。
このHSPという気質を提唱したのはアメリカの心理学者である、エイレン・N・アーロン博士でした。また、アーロン氏によると5人に1人がHSPに当てはまるという調査がされています。
具体的な症状や特徴については後述しますが、このHSPという言葉が世間一般に知られるようになった背景には、HSPの意味するところが自分に心当たりがある人が多いのだと言えるのではないでしょうか。
関連書籍が注目されたり、有名人が自分はHSPだと公表してネットニュース等で取り上げられ話題になるなど、この記事を読んでくださっている方も何かしらのきっかけでHSPについて知ったことがあると思います。
それでは、続く章でHSPについて具体的に知識を深めていきましょう。

HSPの特徴

先述した通り、HSPとは刺激に敏感な人を指しています。この気質(特性)によって、様々な症状がみられます。
この症状を先ほど紹介したアーロン氏が次のように体系化しています。


<Depth of processing>
深く考え、深く処理する

<Overstimulation>
過剰に刺激を受けやすい(その結果、敏感になり疲れやすい)

<Emotional response and empathy>
全体的に感情の反応が強い(その中でも共感力が強い)

<Sensitivity to Subtleties>
些細な刺激を察知する(鋭い感覚を持つ)



これらの特徴は、それぞれの頭文字をとって、「DOES(ダズ)」と呼ばれます。
このDOESのいずれをみても、感情と思考がフル活動になりやすい気質を持っていることが分かっていただけると思います。そして、それは人一倍疲れやすいことを意味しています。
どうして自分は人と話すと疲れるのか、人混みに行った次の日は寝込んでしまうのかといった症状に対する悩みをきっかけに自分がHSPだと気づくケースも多いようです。

HSPの生きづらさって?

過敏さによって人よりも疲れやすいといった性質が伴うのも生きづらさのひとつと言えますが、HSPの生きづらさを語るうえでは「他者とのコミュニケーション」についても考慮する必要があります。
先にも述べたように、HSPの気質を持っている人はとても思慮深く、また感受性も高いため、他者とのコミュニケーションで相手の言葉ひとつひとつにその意味を深く考察してしまったり、言語化されない発信(表情など)からも空気を読み取ってしまいます。
本当は相手はこう思っているんじゃないだろうか、と考えを巡らせてしまうため結果として非常に疲弊します。
関係性が深くないひととのコミュニケーションであったり、多数の人とのコミュニケーションが求められるとより疲弊度は増してしまいます。
このように外的刺激においても、他者とのコミュニケーションにおいても敏感に反応してしまうため、生きづらさを招いてしまうのです。

おわりに

いかがだったでしょうか。このブログを読んでくださっている人のなかには、ご自身がHSPかも?と思っている方もいれば、周囲にHSPの気質を感じる方もいるかと思います。
HSPの辛い部分として、自身の敏感な感覚を他人に理解してもらうのが難しいという問題があります。
相談してみても「気にしすぎだ」と一蹴されてしまったり、「神経質だ」と言われてしまったりと、なかなか分かってもらいづらいのです。
このブログでHSPについて少しでも知っていただき、HSPの気質を持つ周囲の人やあるいはご自身について寛容に受け止められるようになっていただければ幸いです。

今回はHSPについて取り上げましたが、様々なテーマでブログを更新しています。週に1度のペースで更新しているので、ぜひ今後もご覧いただけると嬉しいです。

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