ブログ

Blog

産業カウンセラーってどんな資格?資格の取得から仕事の内容、活躍シーンまで

産業カウンセラーという資格があるのをご存知ですか?カウンセラーという名称からなんとなく想像はつくものの、「産業」とつく点が特徴的ですよね。カウンセラー職とされるものの名称は色々とありますが、産業カウンセラーはいったい何がちがうのでしょうか。

今回のブログでは、産業カウンセラーをテーマにその資格(職業)に求められることや活躍シーンなどについて紹介したいと思います。

複雑化する社会で心の悩みを抱える人が多くなる中、カウンセラーの仕事について知ることは、自分や家族がいつかカウンセラーの力を必要とする日が来たときのためにも有効です。

ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

産業カウンセラーとは?

産業カウンセラーは一般社団法人日本産業カウンセラー協会による民間資格(※)でありながらも、多数存在する心理学関連の資格の中でも産業カウンセラーは知名度の高い資格とされています。そのため産業カウンセラーという呼称は聞いたことがある人も多いのではないかと思います。
では、その産業カウンセラーとは具体的にどういったことができるようになる資格なのでしょうか。
(※)従来は公的資格であったが、2001年より民間資格となった。

一般社団法人 日本産業カウンセラー協会東北支部の説明によると、産業カウンセラーとは職場でカウンセリングをおこなう者のことを指すようです。
同協会の東京支部でわかりやすい説明がされていたので一部抜粋すると、職場におけるメンタルヘルスケアや、人間関係の改善のほか、キャリア開発もそのカウンセリング対象となるようです。キャリアにも領域がまたがっていることから、キャリアコンサルタントとのダブルライセンスを目指す人も少なくありません。

産業カウンセラー以外の心理職との違い

複雑化する現代において、心の不調を訴えるひとは少なくありません。そういった需要の高まりもあってか、産業カウンセラー以外にもカウンセラー職(心理職)はたくさんあります。
他のカウンセラー職にどのようなものがあるか、確認してみましょう。
下で紹介するものの他にも認定心理士や応用心理士、教育カウンセラーやチャイルドカウンセラーといった民間資格もあります。
資格取得の方法や難易度、得意とする分野も異なるのでカウンセラー職に興味のある方は自分にはどれが適しているのかを検討しながら見てみてください。

公認心理士

公認心理師は2015年に成立した国家資格です。厚生労働省のHPでは、以下のように紹介されています。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者

臨床心理士

国家資格ではありませんが、1988年から資格認定がスタートした歴史ある資格です。公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会において、下記のように紹介されています。

「臨床心理士」は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる“心理専門職の証”となる資格です。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は名称独占の資格であり、専門的知識及び技術をもつ者のことをいいます。
活躍の場としては、精神科病院等の精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設などがあります。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントについては、過去のブログでも紹介をしたことがありますが、相談者の職業選択等に際して、適切な選択ができるよう助言をする者をいいます。キャリア相談の専門家としてキャリアコンサルタントを名乗るには、キャリアコンサルタント試験等に合格して名簿に登録する必要があります。

産業カウンセラーの資格を取得する方法

産業カウンセラーを名乗って活動するためには、産業カウンセラー試験に合格して協会に入会登録する必要がありますが、そもそも試験を受けるための受験資格が設定されています。
その受験資格は大きく分けて3つありますが、一番スタンダードなのは協会が実施する養成講座を修了することです。
養成講座は基本的な6か月コースのほかに、ゆっくりと学ぶことのできる10か月コースがあります。
受講形式も通学だけでなくオンラインも選択でき、両方の良いところ取りの通学&オンラインもあります。養成講座のカリキュラムとしては、理論学習のほか面接の体験学習を行います。30万円ほどの費用がかかりますが、受講生からは充実した講座内容に満足しているといった感想が多いようです。

産業カウンセラーの活躍シーン

人事担当者や管理職の方が傾聴スキルアップなどを目的に産業カウンセラー資格を取得するケースのほか、日本産業カウンセラー協会のHPにて現役の産業カウンセラーの紹介がされていますが、他の資格と組み合わせて活躍されているケースも多いようです。
いま就いている職務や、いま持っている別の資格との相乗効果が狙えるのはとても魅力的ですね。
その他、障害者雇用安定助成金を活用している職場であれば、職場支援員の要件のひとつに産業カウンセラーも含まれているので、そういった面でも活躍が期待できそうです。

おわりに

いかがでしたか?新年第一弾のブログは、産業カウンセラーについてご紹介しました。
このブログを通じて産業カウンセラーに関心が生まれたり、産業カウンセラーについて興味がある人の参考になっていると嬉しいです。
今年も皆さんのお役に立てるようなブログを毎週更新していきますので、ご覧いただけると嬉しいです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ