自己効力感ってなんだろう?自己肯定感との違いとは
「自己効力感」という言葉をご存知ですか?
よく似た「自己肯定感」という言葉のほうが聞きなじみがあるかもしれません。
自己効力感は心理学者によって提唱された概念であり、「自分ならできる」といった自分を信じる気持ちを意味した言葉です。
自己肯定感とどう違うっけ…?と思われたかもしれませんが、自己肯定感はありのままの自分を受け入れいる・肯定するといったニュアンスがありますよね。
自分を奮い立たせるニュアンスの濃い自己肯定感と比べると、自己肯定感は主に受容のニュアンスにフォーカスした言葉といえます。
このブログでは、自己効力感の概念の理解や、自己効力感を高めることによって自身にどのような効果(影響)があるのかについてご紹介しています。
ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです。
目次
自己効力感ってなんだろう
自己効力感とはいったい何だろう?と思いますよね。
自己効力感について扱った書籍はまだ多くはないのですが、子育て本としてWAVE出版から出ている、松村亜里 著子どもの自己効力感を育む本では自己効力感を「失敗を恐れず挑戦する力」と説いていました。
具体的には、【信念】【自信】【希望】をもって「やればできる」よりもむしろ「やってみよう!」と思える気持ちを持てる状態をいうようです。
日本の子供は自己効力感が低い傾向にあるといわれているようですが、自己効力感を育むことはのちに「ワークエンゲージメント」につながるのだそうです。
自己効力感がもたらすワークエンゲージメントとは?
自己効力感がもたらすワークエンゲージメントとは、オランダ・ユトレヒト大学のSchaufeli 教授らによって提唱された概念で、仕事に対してポジティブな感情をもって充実できている状態のことをいいます。
仕事において健やかなモチベーションを保つことは、仕事のパフォーマンスにも影響を与えるのは言うまでもありません。
ワークエンゲージメントは具体的に次の3つの要素から成り立っているとされています。
仕事をしていると、活力がみなぎるように感じるなどといった状態
自分の仕事に誇りを感じるなどといった気持ち
仕事をしていると、つい夢中になってしまうといった状態
自己効力感と自己肯定感の違い
自己効力感と自己肯定感の違いについては冒頭でも少し触れましたが、とても似た言葉ですよね。それに一般的には自己肯定感のほうがよく耳にするような気もします。
では、この2つの言葉が持つ意味にはどんな違いがあるのでしょうか?
辞書で調べてみると、それぞれ次のように書かれていました。(weblio辞書にて検索)
それぞれの説明を読んでみて、同じようにも思えるし、違いがあるようにも思える…といった感想を持たれたのではないでしょうか。
違いが掴みづらいかもしれませんが、自己効力感が自分の実行力や遂行力に対して自信を持てる状態を指すのに対して、自己肯定感は自分を受け入れて自分を大切にできる状態のことを指しているといえるかと思います。
違いはありながらも、自己効力感の高まりが自己肯定感の向上につながるといったように、互いに相関しあうものであることは想像がつきますね。
おわりに
「自己効力感」についてイメージを掴んでいただけたでしょうか?
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これからも様々なテーマで情報発信をしてまいりますので、ぜひとも今後ものぞいていただけると嬉しく思います。
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