転職の相談はどこに・誰にすればいいの?
転職について検討し始めた時、あなたはどこに相談しようと考えますか?
テレビCMでも転職サポートに関する情報を目にすることもありますよね。
このブログでは、転職の相談先についてご紹介しています。
転職を考えている方の参考になると幸いです。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
転職を取り巻く状況
転職を検討するうえで社会の傾向として転職市場がどのような状態かを知ることも重要なことです。
調査結果から、周囲の転職状況や自身の転職背景とも重なるところがあるかもしれません。
2023年12⽉18⽇総務省統計局労働⼒⼈⼝統計室の資料(『直近の転職者及び転職等希望者の動向について』)によると、以下のことが明らかになっています。
就業者のうち転職者は325万⼈と1年前に⽐べ12万⼈増加(6期連続)。
また、転職等希望者は1035万⼈と78万⼈増加(10期連続、過去最多)。
◆転職者比率、転職等希望者の就業者に占める割合
転職者(325万⼈)の就業者に占める割合(転職者⽐率)は4.8%で、1年前に⽐べ0.2ポイント上昇した(6期連続)。
転職等希望者(1035万⼈)の就業者に占める割合は15.3%で、1.1ポイント上昇した(10期連続、過去最⾼)。
転職の相談先としての選択肢
転職を考え始めたとき、家族・友人、上司や転職経験者などといった身近な人の他に、転職支援を強みとする専門機関に相談するのも1つの選択肢です。
一般的に知られている相談先について、改めてどういった強みがあるのか確認してみましょう。
ハローワークは仕事探しの相談先としての認知度も高いのではないでしょうか。
ハローワークへの求人には費用が掛からない点で、求職サイトには掲載のない求人が見つかる可能性があります。
ただこの特徴はメリットでもある反面、デメリットとして語られることもあります。
求人に費用を掛けない・あるいは掛けられない企業は、採用に力を入れていないのではないか?といった見方もあるからです。
しかしながら地域の求人は多く見つかりやすく、地元で仕事を探している人にとってこの特徴はメリットといえるでしょう。
転職エージェントは民間の転職サポートサービスですが、相談者は無料で利用が可能です。
一方で、ハローワークと異なり企業側には採用にあたって費用が発生する仕組みになっており、そういった特徴からハローワークに比べて採用に積極的な企業の求人が多いと捉えることもできます。
転職エージェントは企業側が求めている人材と、転職希望者の要望をマッチングさせる役割を担っており、採用や定着といった結果によって対価を得るので、個人の適正を分析するなどした紹介が期待できます。
転職が題材になったオススメ作品
転職は新卒の就職活動のように一斉スタートされるものではなく、個人的な活動ですよね。
そうすると、転職に際して生まれるモヤモヤや悩み、葛藤を他者と共有できずに行き詰ってしまうこともあるかと思います。
そんなとき、転職が題材になった作品に触れてみるのはいかがでしょうか?励まされたり、新しい気付きが得られたりするかもしれません。
エッセイ『転職ばっかりうまくなる』/ひらいめぐみ 著
この『転職ばっかりうまくなる』はブログテーマを転職にしようと思いつくよりずっと前に、蔦屋書店で見掛けて気になっていた本でした。(その時は買わなかったのですが、タイトルのインパクトもさることながら、帯の「20代で転職6回」があまりにも強く印象に残って忘れられず、Amazonで購入したのでした…)
20代で転職6回、周囲に「転職のプロ」と呼ばれるひらいさんご自身の転職歴が綴られた実話なのですが、「キャリアが積み上がらなくても、収入が減っても、辞めたくなったら辞める。これが転職においてのわたしの譲れないポイントである」と帯(裏面)にも書かれているように、本当に切り替えが早い!
こう書くと勢いで転職を重ねただけに聞こえるかもしれませんが、決してそうではなく、転職の都度体調を崩したり悩んだりと苦難も経験されながら、転職によって人生を拓いていく様が頼もしく感じられました。
紆余曲折ありながらも今はライターとして活躍されていて、転職を通じて出会った方からの依頼もあるとのことで「転職したことがフリーになってからプラスに働く機会も少なくなく、ありがたい。」と書かれていました。
具体的な社名は伏せつつも、ここまで赤裸々に綴ってくれている転職体験記は無いと思います。また、作中でも明かされていますが、作者のひらいさんは転職を重ねる中でADHDであることが発覚します。
ADHDの方にとっても参考になると思うので、ぜひ実体験を参考にしたい方はご覧になってみてください。
最後に、作中で印象的だった一節をご紹介したいと思います。
仕事を辞めるのに、社会に向けて正当な理由はなくていい。なんとなく合わないから、という理由でも、それで自分が自分を極めることになるのなら、立派な退職理由だ。
その作品では「ではなにをするために人は生まれてきたかというと、私は、それぞれが自分を極めることだと思っています。人がその人を極めると、なぜか必ず他の人の役に立つようになっています。」といった記述があり、最後の転職(フリーになるとき)に背中を押してもらったそうです。
ドラマ「転職の魔王様」
額賀澪さんの小説が原作となった、ドラマ 転職の魔王様もタイトルからも分かる通り、転職をめぐるストーリーです。
転職エージェントのシェパードキャリアのキャリアアドバイザーが求職者のために奮闘する姿はもちろん、各回ごとにそれぞれに異なる悩みを抱える求職者を通じて、「転職とは?」「キャリアとは?」と考えさせられることの多いドラマでした。
ドラマの中で印象的なセリフをご紹介します。
転職エージェントをうまく使うには、何をもって自分の幸せとするか明確にしないといけない
求職者にもわからない本音を見いだすのがキャリアアドバイザーの仕事です
合わない仕事は人を殺しますから。
合わない仕事は自分の心を殺し他の誰かを殺すこともある
自分の強みは自分では気づきにくいものですからね。
人間得意なことは無意識にできてしまう。
だからこそしっかり自分と向き合う必要があります。
おわりに
転職をテーマに今回のブログをお届けしました。
終身雇用が当たり前だった時代に比べて転職は珍しいことではありません。
今まさに転職を検討している人だけでなく、今後転職を視野に入れることになる方にとっても役立つ内容になっていると嬉しいです。
このブログでは、毎週1回新しい記事を更新しています。テーマはその時によって様々ですが、今回のように参考文献やテーマに関連する書籍をご紹介することが多いです。
ブログ記事を読んでくださった方が、発展的にご自身でも情報収集されるきっかけになれば幸いです。