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社労士試験の勉強方法は?独学でも合格できる?

第56回(令和6年度)社労士試験が目前に迫っています。

定期的に社労士試験に関する記事や社労士の仕事内容に関する記事など、現役社労士だからこそ書くことのできるブログテーマで情報発信してきましたが、実は弊社ブログの中でも検索・閲覧数の多い人気テーマです。

今回は社労士試験に興味をお持ちの方に向けて、社労士試験の学習法をテーマにお届けしたいと思います。

社労士試験の受験者の大半は仕事をしながらですので、自分に合った学習法で効率よく進めたいですよね。

この記事の内容が少しでもご覧いただいた方の参考になればうれしいです。

ぜひ、最後までお読みください。

目次

社労士試験の本試験目前!

社労士試験の本試験がいよいよ目前に迫ってきました。今年の試験は以下の日程で行われます。

第56回(令和6年度)社会保険労務士試験
試験日:8月25日(日)
合格発表日:10月2日(水)

試験は毎年8月の最終日曜日に実施されていて、今年も変わらず最終日曜日の開催のようです。
その他の詳しい試験概要については昨年の試験前に更新したブログの通りですが、社労士試験は試験科目が多く本試験では1日拘束されます。
ただでさえ残暑が厳しい中開催されるのに加えて、非常に体力気力ともに消耗する日となるのがこの本試験です。
他の士業では科目ごとに受験ができたり、一次試験・二次試験と分けて開催される形式をとるものもあるようですが、その点社労士試験は若干ハードといえるかもしれませんね。

どのくらいの人数が受験しているの?

前回、第55回社会保険労務士試験の情報にはなりますが、受験者数その他の数字は以下の通り発表されています。

受験申込者数:53,292人
受験者数:42,741人
受験率:80.2%
合格者数:2,720人
合格率:6.4%

この数字からも見て取れる通り、合格は非常に狭き門です。
おまけに出題範囲がとても広い一般常識科目の選択式問題では運の要素もあるといえますが、地道に努力すれば必ず合格ラインに乗ることができる試験でもあります。
私は受験勉強中に「運で受かることはあっても運で落ちることはない」という言葉で気持ちを奮い立たせました。
この言葉は厳しくもありますが、試験範囲の広さや問題との相性(運)に嘆いているうちは受からないと解釈して、
地道に確実に学習を進め、「ベストは尽くした」という気持ちで本試験当日を迎えることができるよう努めていました。

社労士試験合格までの平均受験回数は?

社労士試験に合格するのが簡単ではないことが合格率からもわかっていただけたかと思いますが、ではみんな平均何回受験して合格しているのか?というのが気になるところではないでしょうか。
なにしろ社労士試験は年に1度しかないですから、受験回数は所要年数を意味しますからね…

合格までに費やした平均受験回数は3~4回といわれていましたが、近年は難化傾向にあり5回以上受けている人も少なくないと言われています。
また、社労士試験に合格するための勉強時間目安として1000時間といった数字をよく目にされると思いますが、これに対して経験者としての経験も踏まえたうえ考察してみたいと思います。

受験者属性を考慮して働きながらの受験勉強だと仮定した場合、少なくとも朝1時間・昼30分・夜1時間半の合計3時間確保できたとします。
毎日3時間勉強できたとして計算すると、1年で合格できるといったことになりますが、平均受験回数から考えてみても、1000時間での合格はなかなか難しいといえるんじゃないかと思います。(実際私も1000時間は優に超える時間を勉強に費やしました)

中には一発合格!半年で合格!といった猛者もいますが、それはとてもレアなケースで、多くの場合は1000時間より多い時間を勉強に費やし、多数回受験も珍しくないといったことを知ったうえで社労士を目指されるのが良いと思います。

社労士試験は独学でも合格できる?

社労士試験合格までの道のりが平坦でないことが分かったうえで勉強することを決心された方が次に直面するのは勉強方法についてだと思います。

多数回受験が珍しくないといわれるものの、できるだけ早期の合格を目指したいですよね。
合格を目指す道のりとして、選択肢は【独学】【通学】【通信講座】の3つに大きく分かれますが、それぞれ利点や気を付けておきたいことがあるので、確認していきましょう。

独学

独学の良さは何といっても自分のペースで進められるところ、そして最低限の費用に抑えられるところが挙げられるかと思います。
その一方で自ら情報収集に努める必要があるという欠点もあります。受験勉強に情報収集?と思うかもしれませんが、受験者の多くが何らかの形で大手予備校を利用しています。

というのも、社労士試験では受験者全体のうち高い割合で解けなかった問題はノーカウントとされる「救済制度」があるのですが、そういったところで多数派の力は大きく働きます。
つまり、みんなが解けない問題に関しては、解けなくても救済される可能性があるということです。
でも言い換えればどんなに難問に思えてもみんなが解けるのであれば救済は望めません。どんなにニッチな問題に詳しくても、みんながわかる問題を解けないと受からないのです。

大手予備校だからこそ持ちうる試験分析力で練られた試験対策問題は多くの受験生が目を通しており、その情報を自分が把握できていないとなると不利になり得ます。
独学でも法改正などの直前期講座や模試は大手予備校のサービスを活用するなどして、試験のトレンドに遅れを取らないようにするのが重要です。

通学

対面の講義形式で受講できる通学ではリアルに教室に通うので、同じ目標を持った仲間から刺激を受けられるのが良いところです。
講師に直接質問ができる安心感もありますし、なにより学校のカリキュラムに従って勉強が進むので、計画が苦手な人にとっては独学よりも効率良く勉強できるかもしれません。
通学のデメリットは独学の逆といえますが、費用の面とスケジュールの拘束がネックといえるでしょう。

通信

通信講座を利用して勉強することは、独学と通学の良いとこどりといえますが、独学と同等の計画性が必要です。
通信講座では多くの場合、学習カリキュラムに合わせたペースで随時テキストが届けられますが、そのペースがものすごく早く感じるはずです。
社労士試験は受験科目が多いですから、次から次へと皿が増えていく皿回しの感覚で勉強領域を拡大していく必要があります。
予備校から教材や情報誌が届くので独学に比べると孤独感を味わうことなく学習ペースもつかみやすいですが、増えていくテキストに圧倒されず着実に学習を進めていく強いきもちが必要ですね。

おわりに

社労士試験についてお届けしましたがいかがだったでしょうか。
このブログを読んでくださった方には、今年興味をもって来年初めて受験してみようかな?と考えている方が多いかもしれませんね。
いざ社労士勉強のスタートを切ってテキスト一式を目の前にすると膨大な勉強量に絶望を感じるかもしれません。
まずはいつまでにどこまで終わらせるか、毎日何問解くか、など小さな目標を決めて日々達成していきましょう。コツコツ進めていけば必ず終わります。
過去ブログでもご紹介したことがあるように、社労士はとてもやりがいある職業です。
いつの日か合格通知を手にされることを願っております!

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