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“GRIT(やり抜く力)”2025年はどんな目標を立てましたか?

“GRIT(やり抜く力)”という言葉をご存知ですか?

年始は何かと目標を立てたりと前向きな気持ちを持っておられるかたが多いのではないでしょうか。

ということで!2025年第1弾のブログは前向きなテーマにしたいと思いました。

ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

GRIT=やり抜く力とは?

GRIT(やり抜く力)について、ここでは本ブログを作成するにあたって参考にしたアンジェラ・ダックワース著の『やり抜く力-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』をもとにご紹介します。
本書ではPART1においてやり抜く力について、PART2とPART3ではそのやり抜く力の伸ばし方についての解説で構成されています。
PART1では、GRIT(やり抜く力)とは「情熱」と「粘り強さ」を併せ持った状態を指し、結果を出した人たちにはこれらの力を持っているという共通点があると指摘されています。

こう聞くと、「いくらやり抜く力を持っても才能には勝てないのでは」と思いがちですが、そもそも才能という概念自体が懐疑的であるというのです。
その根拠として、ニーチェの解釈をもとに「虚栄心や利己心によって天才崇拝に拍車がかかる」ことや「神がかった存在と思えば引け目を感じなくて済む」といった人間の心理を示し、才能の一言で片づけられる風潮について解説していました。
とはいっても、向き不向きのようなものは実際に存在していますよね。
本書ではその得手不得手を才能とするのであれば、「才能とは努力によってスキルが上達する速さ」、つまり一定の“スキルを習得するためのアドバンテージ”のようなものだと解釈されていました。
書籍内では【才能×努力=スキル】と表現されていて、あくまでも才能は序盤のスキル習得までの加速要素でしかないというのです。
つまり、習得したスキルをさらに昇華させて達成するためには「やり抜く」力が必要で、これは言い換えれば、ただ才能を持っているだけではなくその才能を味方に情熱を絶やさずに粘り強く目的意識をもって取り組めるかがカギということです。
やり抜くということについて、書籍内で「今日必死にやるより明日またトライする」と表現された一文が印象的でした。

本を読み進めると「途中放棄はだめなんだな」「あきらめないことが重要なのか」と感じてしまいますが、そんな読み手の心情を汲み取るかのように「やり抜く力というのは、重要性の低い目標にまでしがみついて、どれもこれも必死に追い続けることではない」と警告してくれます。
この警告にはボートに乗った2人がそれぞれオールを漕ぐ挿絵が添えられており、目指す目標が複数あると進めないことを示唆しています。
どこで目標を見直すのかは判断が難しいところですが、目標には揺るぎない上位の目標とそれに向かう下位の目標を設定し、何度やってもだめだった場合は下位の目標は機転を利かせた目標設定が良いとされていました。揺るぎない上位の目標をマジックで書いて、下位の目標はえんぴつ書きで何度でも書き直せるようなイメージですね。

GRITを育むためには?

GRIT(やり抜く力)を育むためには、内側からのアプローチと外側からのアプローチの両面の視点があるとされています。
内側からのアプローチとして、GRITの要素「情熱」と「粘り強さ」のうち「情熱」について触れられており、情熱は<興味と目的>によって支えられており、興味を掘り下げるには段階があることを認識するのが重要だとされていました。
興味の初期段階では必死に努力する以前にまずは楽しむことが大切で、そのためにはこの時期にやさしくて面倒見のよい指導者を得ることが大きな後押しになるとも触れられていました。
初期を経たあとの興味の段階は数年スパンで訪れるとされ、初期で感じる「目新しさ」とエキスパートになってからのそれには違いがあるものの、段階ごとの興味のあり方を楽しめるかどうかが肝心であるといいます。
つまり、自分がなにをしているときがいちばん楽しいか「発見」したあとは「発展」させていくのが興味を掘り下げるのに必要なステップであるということです。

外側からのアプローチについては主に子育ての視点で書かれており、「賢明な育て方」がやり抜く力を育むのに良い育て方であるとされていました。
賢明な育て方とは具体的に、「高い期待」と「惜しみない支援」を組み合わせたスタンスを指しています。
このスタンスを提供するのは両親に限ったものではなく、習い事(課外活動)に参加させることも、高い期待と惜しみない支援を得られる環境を整えることにつながることが紹介されています。
その理由としては、ある調査によって「大変だけど楽しめる経験」、つまりやり抜く力を育む経験を積めるのが、学校や友人との遊びではなく唯一課外活動であると明らかになったことが示されていました。
また、ただ課外活動に参加させるだけではなく、最低でも1年以上(できれば2年以上)体系的な練習に取り組んでみることが重要であるともされています。
少し話がそれますが、ここで憂慮されるのが貧富による課外活動への参加機会の差です。このことについては書籍内でも触れられており、近年「体験格差」として問題視されているのは皆さんもご存知のことかと思います。
体験不足の背景には親の所得をはじめ様々な要因が指摘されていますが、この体験不足は親から子へ連鎖するとされていることも深刻な問題点ではないでしょうか。
体験格差の改善についての具体的な解決案の提示は書籍内でも見当たらず、簡単な問題ではないことが伺えます。そういった面で、本人の力だけでは解決しえない要素もGRIT(やり抜く力)の醸成に影響を及ぼすのかもしれません。

GRITについてより詳しく知りたい方にオススメ

GRIT(やり抜く力)についてここまでご紹介してきましたが、興味を持たれた方はぜひ私も参考にした『やり抜く力-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース 著/神崎 朗子 訳)をご覧になってみてください。(私は紙の本で読みましたが、電子書籍やオーディオブックでも読むことができます。)
やり抜く力を解明するために、あらゆる人に会い様々な調査を参考にして、また自身の体験や子育てを通じての視点など、多角的な解説を通じてGRITとは何かを知ることができます。
どんな大きな達成や成功も、日々の継続によって積み上げられることに改めて気づかせてくれるこの1冊は、新年はじめに手にとる1冊にふさわしいのではないかと思います。

おわりに

GRIT(やり抜く力)についてご紹介しましたがいかがでしたか?
新年の気持ちあらたに目標を立てられた方にとって励みになる内容になっていると嬉しいです。
最後になりましたが、弊社は本日より2025年営業開始です!今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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