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異業種転職、未経験転職って実際のところどうなの?転職例もご紹介

異業種転職や未経験転職という言葉を、転職サイトやそのCMで見聞きしますよね。

ただでさえ転職は人生にとって大きなイベントであり、勇気のいる決断が伴うものですが、更に「異業種」「未経験」への挑戦の呼びかけにはインパクトを感じます。

そこで気になるのが、“異業種転職や未経験転職って実際どうなんだろう?”といったことではないでしょうか。

このブログでは、異業種転職や未経験転職の定義の確認から、それらの転職実態について触れています。

転職をお考えの方も、そうではない方も、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

目次

異業種転職、未経験転職とは?

異業種転職・未経験転職について書こうと思ったのは、過去にもブログで書いたことがありますが、私自身が未経験転職を経た過去があるからです。
特に私が経験したスポーツ選手のセカンドキャリアはレアなケースですが、異業種転職・未経験転職を検討されている方は少なくないかと思います。

では、ここで改めて“異業種転職・未経験転職”について定義を確認してみましょう。

異業種転職とは

異業種転職といっても、2つの異なる意味で使われます。
ひとつは、「異業種同職種転職」の意味で用いるケース。職種は変えないままに、業種のみ変更する転職のことを指します。
例えば、もともとPR会社の営業職をしていた方が、メーカーの営業職に転職するようなイメージです。
そしてもうひとつは「異業種異職種転職」の意味で用いるケースです。
先ほどの例では業界は変わっても営業職という職種は同じなのに対し、異職種の場合は職種も異なるので、PR会社の企画職をしていた方がメーカーの営業職に就くようなイメージとなります。

未経験転職とは

「未経験大歓迎!」といった見出しを求人広告でも見かけることが多いかと思いますが、求人において未経験の言葉が指す意味としては次の3パターンが考えられます。
ひとつめは、業界未経験を指すものです。つまり職種は同じなので、上段でも紹介した「異業種同職種」と同じ意味と捉えることができます。
つぎに、職種未経験を指すもので、同業種内で異なる職種にはじめて挑戦するような場合を指します。
さいごは、職種も業種も未経験のケースです。一般的に「未経験転職」と聞くと、この“全くの未経験”をイメージする方が多いのではないでしょうか。
冒頭に触れた求人広告における「未経験大歓迎」といったキーワードも、業種未経験や職種未経験を限定していない限り、“全くの未経験”を指すことがほとんどです。

異業種転職、未経験転職の傾向

異業種転職と未経験転職の定義を確認したところで、次に気になるのが「どのくらい異業種・未経験転職に挑戦している人がいるんだろう」といった“傾向”かと思いますが、その前に知っておきたい最新ニュースがあります。

先日(2025/1/31)に厚生労働省一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)についてを発表しました。
これによると、令和6年平均の有効求人倍率は1.25倍で前年に比べて0.06ポイント低下であることが示されています。

補足:有効求人倍率は、仕事を求めている求職者1人に対して何件の求人があるかを示す数値

この結果に対し厚生労働省は「おととしは新型コロナが5類に移行して求人を増やす動きがあったが、去年は人手不足の傾向が続いたものの、その動きがやや落ち着いた」と分析するとともに、原材料費の高騰や国際情勢の影響を受けて主に製造業で求人を控える動きが見られることを指摘しました。
連日ニュース番組でも取り上げられる「物価高」がですが、原材料費の高騰によって企業の求人状況にもつながっていることが伺えます。
物価高によって求職者の側はより良い条件での仕事を求めるようにもなるので、このような事情が相まって有効求人倍率の低下につながったと考えられます。
では、今後仕事探しは難航していくのか?というと、厚生労働省は「情報通信業はDX推進の影響で求人を増やす傾向にある」ことに触れ、今後の動向に注視していく旨を伝えました。
最新の有効求人倍率とその分析を踏まえると、求人控えをしている業種での転職は難航することが予想されるので、求人件数の多い別の業界(例えば上述したような情報通信業など)へ転職せざるを得ないという方も多くなりそうですね。

ここから本題の「異業種・未経験転職の傾向」について触れていきますが、みなさんは異業種・未経験転職の求人はどのくらいあるとイメージされますか?
様々な転職サービスがこれに関する分析を公表していますが、これらを総合的にみると業界(業種)経験不問の求人は求人全体の約半数と多いのに対し、職種経験不問は求人全体の10%未満と少ない傾向であることがわかります。
また、転職経験者のうち約半数以上が未経験転職をしたことがあり、うち60%以上の方が業種も職種も未経験の「異業種異職種転職」をしたことがあるとされています。
異業種・未経験転職を目指す理由のうち、最も多いのが「給与をあげること」とされており、就業環境の改善ややりがいを求めた理由が後につづきます。様々な理由で異業種・未経験転職する人がいるものの、転職後の満足度は高い傾向にあるとされているのも印象的です。

異業種転職、未経験転職の事例

異業種転職、未経験転職にはどのような転職事例があるのかを見ていきたいと思いますが、実はこれまでブログの過去記事においても異業種・未経験転職の要素を含む作品があるので改めてご紹介いたします。

異業種・未経験転職に興味がある方へオススメの作品

転職ばっかりうまくなる(ひらいめぐみ著)
この世にたやすい仕事はない(津村記久子著)

作品を介して異業種・未経験転職についてのイメージを膨らませることもできますし、実際にその経験がある方について知ることもひとつです。
例えば、次の方々が実は異業種・未経験転職を経て活躍されているのをご存知ですか?
・役所広司さん
日本を代表する俳優の一人である役所広司さんは元公務員で、かつては千代田区役所に勤めておられたようです。
公務員としての仕事は合わず故郷へ帰ろうと考えていたところに芝居を志すきっかけに出会われ、今の活躍は皆さんも知るとおりです。(話題になったPERFECTDAYSは私も2度観ました~!)
・松尾陽介さん
元ザブングルの松尾さん、芸人を引退されてからもバラエティー番組「アメトーーク!」ではたまに拝見することがありますよね。
企業のマーケティングや芸人のセカンドキャリア支援を目指して実業家に転身されました。(今は沖縄でbarの経営もしているようです!)
セカンドキャリア支援については私も共感できるので、実業家への転身が話題になった頃のことはとても印象にのこっています。
・斎藤佑樹さん
高校球児時代から日本中の注目を集め、「ハンカチ王子」の愛称で知られた斎藤佑樹さん。
プロ野球選手を経て、現在は”野球未来づくり”というビジョンを掲げ株式会社斎藤佑樹の代表を務めておられます。
…と挙げればきりがないですが、それだけ異業種・未経験転職の成功例もあると励まされるのではないでしょうか。
(ちなみに社労士という立場から個人的に関心が高い異業種・未経験転職の事例は、Mrs. GREEN APPLEで元ドラムだった山中綾華さんが現在は社労士としてのキャリアを歩まれているという事例です!)

おわりに

異業種転職・未経験転職についてご紹介しましたが、読んでくださった方にとって少しでも参考になると幸いです。
このブログは、週に1度、毎週月曜日に新しい記事を公開しています!
幅広いテーマで情報発信しているのですが、過去には職場でのバレンタインに関する不快を指す、いわゆるチョコハラについて綴ったことがあり、これが毎年バレンタインの季節になると閲覧数が増えたりもします!
そういった季節的なテーマや社会的な関心が高いテーマなども取り上げているので、ぜひ過去記事もご覧いただけると嬉しいです。

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