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高額療養費ってどんな制度?窓口負担を軽減するための手続きについて知りたい人、必見

高額療養費に関するニュースが話題です。

みなさんは高額療養費がどのような制度か詳しくご存知ですか?

突然の入院や手術、長期化する治療など…高額な療養費が発生するリスクは誰しもあるものです。

そのため、いつかのもしもに備えて高額療養費について知っておくことは大切です。

このブログでは高額療養費について解説しています。ぜひ、最後までご覧ください。

目次

高額療養費とは

高額療養費とはどんな制度でしょうか?この章では、まず高額療養費について基本的な知識を確認していきましょう。
齟齬のないように協会けんぽHPでの説明を引用します。

高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
月をまたいだ場合は月ごとにそれぞれ自己負担額を計算します。
例えば、1月10日から2月10日まで診療を受けた場合、1月10日~1月31日と2月1日~2月10日までで自己負担額をそれぞれ分けて、自己負担限度額を超えた分が払い戻しされます。(それぞれの月の分の申請が必要です)
医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。

※「限度額適用認定証」についてはあとの章で触れています。

上記文中に出てくる「自己負担限度額」は、年齢および所得状況等により設定されており、また、70歳未満か70歳以上75歳未満かで適用される基準が異なります。
(区分の詳細については上述した協会けんぽHPのリンクから確認いただけます。)

高額療養費、今後どう変わるの?

冒頭でも触れたように、最近、高額療養費に関するニュースを見かけませんか?これは高額療養費に制度変更が予定されているためです。
政府は8月から自己負担分の上限額を段階的に引き上げる方針ですが、療養費が高額になる傾向にあるがんや難病の治療が続けられなくなることが懸念され、関係団体より改正案凍結の要望が出されています。
また、長期治療が必要な患者負担を軽減する「多数回該当」に関するルールも一部修正する案が浮上しており、今後の動向に注視が必要です。

高額療養費の対象にならない費用に注意

高額療養費については上の章でご紹介した通りですが、高額療養費には療養にかかる費用がすべて含まれるわけではない点で注意が必要です。
高額療養費の算定に含まれない代表的なものに次のようなものがあります。

高額療養費に含まれないものの一例
・入院時の食事代
・差額ベッド代(希望して個室に入った場合にかかる費用)
・レーシックやインプラント等の保険適用外の医療費

高額療養費は転院に注意

高額療養費の算定ルールについては第1章でも触れたとおり、毎月1日~月末の間にかかった医療費を計算対象としますが、以下の点に注意が必要です。
・医療機関ごとに計算する
・同じ医療機関であっても、医科入院、医科外来、歯科入院、歯科外来にわけて計算する
・医療機関から交付された処方せんにより調剤薬局で調剤を受けた場合は、薬局で支払った自己負担額を処方せんを交付した医療機関に含めて計算する

特に影響するのは「医療機関ごと」という点ではないでしょうか。
月の途中で転院した場合は、医療機関ごとに算出するため注意が必要です。

高額療養費、窓口負担を減らすには?

高額療養費制度があるといえど、事後の還付だと窓口負担を一時的に立て替えることに不安もありますよね。
そんな方は、過去記事でもご紹介したことがありますが、「限度額認定証」を事前に入手することで窓口負担を抑えることが可能です。
協会けんぽの場合、 HPから「健康保険限度額適用認定申請書」をダウンロードすることが可能です。

マイナ保険証は高額な療養費が見込まれる時にも便利!

以前にもマイナ保険証についてご紹介したことがありますが、マイナ保険証をお持ちの場合は限度額適用認定証を申請せずとも窓口でマイナ保険証(健康保険証利用登録を行ったマイナンバーカード)を提出し、「限度額情報の表示」に同意することで限度額認定証と同じ効力があります。

おわりに

高額療養費に関する情報をお届けしましたが、いかがでしたか?
このブログでは、今回のように社労士の領域となるテーマを取り上げることもあれば、エンタメ要素のあるテーマでお届けすることもあります。
週に1度、毎週月曜日に新しいブログ記事をアップしているので、過去記事もご覧いただけると嬉しいです。
「このブログを書いているのってどんなひと?」「このHPを運営している会社(社労士事務所)ってどんなところ?」と興味を持ってくださった方は、自己紹介動画(YouTubeで2分程度のアニメーションです)もご覧いただけると嬉しいです。

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