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中退共はメリットたくさん!国の助成についてもご紹介

中退共=中小企業退職金共済制度を指しますが、どんな制度かご存知ですか?

まだまだ、大企業に比べて中小企業で退職金制度を設けることは負担が大きく、制度の導入が実現しない会社も多くあります。

そこで、「中小企業退職金共済制度(通称:中退共)」として国の援助を受けながら事業主の相互共済として中小企業で働く人にも退職金制度の恩恵が受けられる制度が設けられています。

つまり、中退共は「国の退職金制度」として導入の後押しがされているといえますね。

人生100年時代と言われたり、老後に必要な資金の問題が話題になる中で、従業員にとっても退職金の有無は気になるところ。

安心して長く勤めてもらうためにも、中退共は検討の価値があるのではないでしょうか?

このブログでは中退共について社労士がわかりやすく解説しているので、中退共について興味のある中小企業事業主の方々をはじめ、多くの方が中退共制度を知るきっかけになると嬉しいです。

中退共に加入することのメリットについてもご紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

目次

中退共ってなに?

冒頭でも中退共について少し説明をしましたが、厚生労働省HPからの引用を含めながら、改めてここでももう一度ご紹介します。

■中小企業退職金共済制度(中退共制度)とは?
中小企業退職金共済制度(以下、中退共制度)は、独力では退職金制度を設けることが難しい中小企業について、事業主の相互共済の仕組みと国の援助によって退職金制度を設け、中小企業で働く方々の福祉の増進を図り、中小企業の振興に寄与することを目的としています。
(厚生労働省HPより抜粋)

また、中退共は「独立行政法人勤労者退職金共済機構 中小企業退職金共済事業本部」が運営しています。
中小企業退職金共済事業本部のHPでは、制度をマンガでわかりやすく解説するなど工夫がされており、制度の理解に役立つのでこちらもぜひのぞいてみてください。

中退共のメリットを知りたい!

上述した中小企業退職金共済事業本部のHPで描かれたマンガでも触れられていましたが、中退共制度への加入のきっかけベスト3は以下の3つだそうです。

■中退共制度への加入のきっかけベスト3!
1)従業員の定着率の向上
2)従業員の労に報いるため
3)従業員の労後の生活安定のため

特に従業員の定着率の向上に期待を寄せる事業主は多いようで、大企業と比べて退職金を含めた福利厚生の弱さを理由に退職されるケースは実際めずらしくないのです。
中退共に加入することで、上にあげたような“人材確保”“福利厚生の向上”の面での改善が期待できるだけでも、まずは中退共加入の大きなメリットと考えることができるでしょう。
このような「期待」面でのメリットの他に、より具体的な加入メリットを次にご紹介します。

中退共の加入メリットはこんなにも!

【メリット1】国からの助成がある!(詳しくは次の章でご案内)
【メリット2】掛金が口座振替で管理も簡単!
【メリット3】掛金が非課税になる!
【メリット4】従業員ごとに掛金月額が選択できて増額も可能!
【メリット5】要件を満たせば掛金納付月数の通算も可能!
【メリット6】退職金は直接従業員の指定する口座に振込で事業主も楽ちん!
【メリット7】加入すると提携サービスも使えて福利厚生充実!

中退共に国からの助成があるってホント?

先ほど中退共への加入メリットの紹介で「国からの助成がある!」と触れました。
ここでは、その国からの助成について更にこまかくご紹介します。
国からの助成が受けられるシーンとしては以下の2つがあります。

1)事業主が新しく中退共に加入したとき
→掛金月額の2分の1(※)を加入後4か月目から1年間、国が助成してくれます。
※上限額は従業員ごとに5,000円となるので注意。
また、パートタイマー等の短時間労働者には更なる上乗せが適用される場合もあります。

2)対象従業員の掛金月額を増額したとき
→もとの掛金月額が18,000円以下の従業員の掛金を増額する事業主に対して、増額分の3分の1を増額月から1年間、国が助成してくれます。
※20,000円以上の掛金月額から増額する場合は助成対象外なので注意。

おわりに

いかがだったでしょうか。
なかなか退職金制度の導入は後回しになりがちですが、国のバックアップを活用して中退共の加入を検討してみませんか?
中小企業退職金共済事業本部がオンライン説明会に関する情報発信もしているので、興味のある人は申し込んでより詳しく聞いてみても良いかもしれませんね。

このブログでは、週に1度のペースでお役立ち情報を発信しています。
扱うテーマは、オワハラチョコハラといった多様化するハラスメントの話題から、法改正にまつわる情報発信などなど。様々な方にご覧いただける内容を心掛けて更新しています。

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