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きょうだい児とは?特有の悩みや葛藤について考えよう

「きょうだい児」とよばれる存在をご存知ですか?

きょうだい児とは、障害をもつ兄弟がいる方のことをいいます。

きょうだい児は多くの場合、幼いころから兄弟をもつ兄弟とともに育ちます。

障害がある兄弟やその兄弟のフォローに忙しい両親を身近で見て育つため、無意識に自分の役割を察知して「いい子」を演じてしまう傾向にあるなど、生い立ちに由来する特有の悩みを抱えています。

きょうだい児のテーマでブログをお届けするにあたって当事者の方の書籍も読みましたが、社会からの無理解がきょうだい児の方々を「いい子」に縛り付ける要因になることもあるようです。

ぜひ、最後までお読みください。

目次

きょうだい児ってどんな存在?

きょうだい児とは、障害児・障害者の兄弟姉妹のことをいいます。
きょうだい“児”といっても、兄弟姉妹である限りきょうだい児であることはかわらないので、子供時代のことだけを指すわけではありません。
障害児・障害者へのサポートは様々な方法で提供されつつありますが、きょうだい児に対する認識や理解、必要なサポートはまだまだ十分でありません。

参考書籍『人生バイプレイヤー きょうだい児を生きる』(中澤晴野 著)

ことばの定義としての「きょうだい児」の理解だけでなく当事者としての声を知りたくて、写真の書籍、中澤晴野さんによる人生バイプレイヤー きょうだい児を生きるを今回のブログを書くにあたって参考にしました。
中澤晴野さんにはダウン症の弟さんがおられます。幼いころから母の注意は弟に向けられ、母の手をわずらわせまいと「いい子」であることにとらわれてしまいます。
周囲に求められる像を察知して振る舞ううちに、はじめは「天使」と思えていた弟に対しても複雑な感情を持ち始めてしまうなど、自分がだんだんと歪んでしまうように思えて葛藤する姿は、痛いほど読み手にも伝わってきました。
家庭内だけでなく学校でも周囲からのケアに恵まれず、中澤晴野さんはどんどん精神を弱らせてしまい、ご自身も精神障害者手帳を取得するに至ります。
きょうだい児の中でも置かれた環境はそれぞれ異なり、障害をかかえる兄弟に対する感情もそれぞれです。これは当たり前のことなのに、社会の目としては「障害のある兄弟に対して優しく接する(べき)存在」という価値観が向けられてしまうのです。
すこしでもネガティブな本音を漏らせば冷たい目を向けられてしまい、誰にも自分の置かれた境遇をわかってもらえないというのは想像を超える辛さだと思いました。

きょうだい児が抱えている問題

きょうだい児の場合、両親の亡きあとも障害を持つ兄弟の世話が続きます。
そのため、進路選択や結婚といった人生においての大きな選択で、どうしても障害を持つ兄弟の存在が大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。
自宅を離れて進学・就職することにためらったり、結婚して自分の家庭を持つことを躊躇したり、また遺伝性の障害の場合は子供を持つ選択に積極的になれないといったこともあるようです。

また、金銭的な悩みもついてまわります。
親の亡きあと、きょうだい児として障害をもつ兄弟を養っていくことができるのか?養っていきながらさらに自分の家庭を持つなど現実的ではない、と思い詰められてしまいます。

障害年金の受給も検討しよう

きょうだい児としての悩みのひとつに障害を持つ兄弟との経済的な問題が含まれていた場合、障害年金の受給によって負担を軽減できるかもしれません。
もちろん受給者となるのは障害を持つ兄弟本人ですが、本人が少しでも自分で生活費を確保できると、きょうだい児としての経済的負担は軽減されるでしょう。
障害年金に関する過去ブログをご紹介いたします。
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きょうだい児に必要なこととは

きょうだい児は「障害がある兄弟のほうが大変だからあなたは兄弟の分もしっかりしないとね」といったような周囲からの呪縛の中、悩みや抱える困難を打ち明けづらい傾向にあります。
上の章でご紹介した人生バイプレイヤー きょうだい児を生きるの著者(中澤晴野さん)も、SNSで当事者とつながることで救われたと語られていました。
ただ、きょうだい児同士の交流で救われる方もいれば、きょうだい児としてのラベリングに抵抗がある方もいらっしゃいます。
きょうだい児としての交流にアクセスするかは本人の判断になりますが、必要になった時に手の届くところに相談したり本音をさらけ出せる場所があると良いですよね。
私も社労士として、障害年金の請求支援といった方法できょうだい児の方のお役に立てると良いなと考えています。

おわりに

きょうだい児をテーマにお届けしました。
今回のブログを通じて、きょうだい児という存在についての理解が広がるきっかけになると嬉しいです。
以前、「ヤングケアラー」をテーマにしたブログをお届けしたことがありますが、きょうだい児が抱える悩みもケアラーとしての側面が大きいのではないでしょうか。
ご興味があれば過去ブログ『ヤングケアラーってどんな存在?悩みや必要な支援について考えよう』もご覧いただけると嬉しいです。


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