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ハローワークではどんな職業相談をすることができるのか

「ハローワーク 職業相談」で検索されて、このブログ記事にたどり着いている方が多いかと思います。

ハローワークを初めて利用する、ハローワークの職業相談がどんなものかイメージが湧かない…とご不安な気持ちから調べられたのだと推察します。

このブログでは、ハローワークでの職業相談についてやさしくまとめています。

途中で関連する小説もご紹介しているので、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

ハローワークってどんなところ?

ハローワークとう名称自体は皆さんにとっても聞きなじみのあるものかと思います。
人によってはハローワークよりも職安と呼ばれるかたもいらっしゃるかもしれませんね。
“職安”はハローワークの正式名称である「公共職業安定所」の略称ですので、ハローワーク・職安どちらの呼称も間違いではありません。
ハローワークは仕事探しに行くところといったイメージはすでに定着しているかとは思いますが、ここで改めてハローワークの存在目的を整理してみたいと思います。

(厚生労働省HPより引用)
ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です。
全国500カ所を超えるハローワークでは、全国の豊富な求人情報をもとにした「職業紹介」のほか、「雇用保険」、「雇用対策」などの国の制度を組み合わせ、地域の皆様のさまざまなニーズにお応えする雇用支援を実施しています。
厚生労働省がHPに掲げている通り、公的サービスのため「無償」で利用できるのが大きな特徴ですね。

ハローワークで対応してもらえる「職業相談」ってどんなことを話すの?

ハローワークでの職業相談がこのブログ記事のメインテーマとなりますが、職業相談そのものはハローワークに限られません。
例えば個人でキャリアコンサルタントに相談するとか、民間サービスを介してキャリアアドバイザーへの相談も考えられるでしょう。(キャリコンサルタントについては過去に関連記事があります。)

ハローワークを利用する方の多くが、基本手当(一般的に失業保険と呼ばれる)を受給するための訪問かと思います。
この基本手当等の受給には一定の「求職活動実績」をする、つまり働く意思があって仕事に就くための行動をとっていることが求められますが、求職活動実績は具体的に以下のように定められています。


①求人への応募
②ハローワーク等が行う職業相談、職業紹介、各種講習・セミナーの受講等
③許可・届出のある民間事業者(民間職業紹介事業者、労働派遣事業者)が行う職業相談、職業紹介、各種講習・セミナーの受講等
④公的機関(地方自治体、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構、求人情報提供会社、新聞社等)が行う職業相談、各種講習・セミナー、個別相談が出来る企業説明会等の受講、参加等
⑤再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験の受験等

このように求職活動実績を残すためにも職業相談は重要になってきます。職業相談とは、その名の通り“職業に関する相談”を指しますが、職業相談でどんなことを話すのか・聞かれるのか…とイメージがなかなか浮かばない方も多いのでは。
職業相談では、主に次のようなことを相談される方が多いようです。

・仕事の探し方が分からない、求人票の見方や求人情報提供パソコンの使い方が分からないといったリサーチに関する相談。
・どんな仕事が向いているのか分からないといった適職に関する相談
・履歴書や職務経歴書の書き方が分からない、履歴書・職務経歴書の添削をしてほしい、面接での受け答えに不安があるといったテクニック面の相談

この他にも、面接のポイント・面接でのアピールポイント等について共に考えて自己理解を深めたり、何度面接に行ってもうまくいかないなどの就職活動に関する悩み相談にも応じてもらうことができます。
職業相談といってもざっくばらんに仕事にまつわる自身のあれこれを相談できますから、あまり構えずに臨むと良いかと思います。

職業相談で紹介されたお仕事を転々としていく物語『この世にたやすい仕事はない』がおもしろい!

ハローワークでの職業相談について概要をご説明してきましたが、この章は「オススメ本のご紹介コーナー」です!過去のブログでも、その記事のテーマに関連した作品を1・2つご紹介することが多いのですが、今回もご紹介したいと思います。

今回のブログテーマは「ハローワークでの職業相談」ですが、まさにハローワークでの職業相談を経て就いた仕事を描いた作品があります。

この世にたやすい仕事はない
津村記久子/著
作品情報は コチラから


画像にあるのが書影なのですが、数年前から書店で見掛けてはきになりつつ、このたびやっと手にとった1冊です。

この作品は、転職を繰り返す1人の女性の目線で描かれています。彼女は転職のたびにハローワークを訪れますが、職業相談での希望は一貫して「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事」。相談員さんはそのイメージの意図を汲み、意向に合うような職業を紹介してくれます。
紹介してくれる仕事のどれもがマニアックで、もちろんリアルに存在する仕事内容ではないかと思いますが、近い仕事は世の中にもあるのだろうなと想像し、どんな職種にも苦労はあるよなあ~と、まさにタイトルの『この世にたやすい仕事はない』にある通りの気付きがありました。
作中にあるほど親身な職業相談は実際には難しいかもしれませんが、とてもおもしろいので是非読んでみてはいかがでしょうか。

おわりに

ハローワークでの職業相談について解説しましたがいかがだったでしょうか。
お読みいただいた方にとって、少しでも役立つ情報があったなら幸いです。

今回のブログのようにオススメ本をご紹介しているブログが過去にいくつかあるので、ピックアップしました。どれもとても面白い/参考になる内容でしたので、気になるものがあれば是非ご覧になってみてください。

『雑草学研究室の踏まれたら立ち上がらない面々』/稲垣栄洋 著
世代間コミュニケーションをテーマにしたブログでご紹介した書籍です。
『ヤングケアラーの歩き方 家族グレーゾーンの世界を理解する本』/大庭美代子 著
ヤングケアラー特有の悩みや周囲ができる支援、その他活用できる社会資源についてまとめたブログでご紹介した書籍です。
『こう見えて失語症です』/ 米谷瑞恵 著
失語症について理解を深めてもらうことを目的にまとめたブログでご紹介した書籍です。
『人は迷いをどう解きほぐせるか フロイトかユングかアドラーか』/杉山崇 著
日本で多く取り入れられているユング派(ユング心理学)をテーマにしたブログでご紹介した書籍です。
『不安なモンロー、捨てられないウォーホル 「心の病」と活きた12人の偉才たち』/クラウディア・カルブ 作 葉山亜由美 著
ためこみ症をメインテーマに、みんなが知っている偉人も生きづらさを抱えていたことが知れる本としてブログ中でご紹介しました。

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