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アルムナイ採用、リファラル採用とは?その意味やメリットについて解説

アルムナイ採用やリファラル採用という採用方法をご存知ですか?

高齢化社会が更に進み労働者数が減少するのに比例して採用難は続くとされており、また売り手市場による企業間の人材獲得競争も激化される傾向にあるとされています。

そんな中注目される「アルムナイ採用」や「リファラル採用」とはどういった採用方法なのでしょうか。

このブログでは、これらの採用方法に関する解説の他、どうしてアルムナイ採用やリファラル採用が注目を集めるようになったのか、その背景についても触れています。

ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです。

目次

アルムナイ採用、リファラル採用とはどういった採用なのか?

アルムナイ採用やリファラル採用というワードを見聞きすることが増えたのではないでしょうか。
聞いたことはあるけれど、その意味は分からないといった方も少なくないはず。この章では、まずはこれらの定義について整理します。

アルムナイ採用

アルムナイ採用は、端的に言えば「元社員を採用すること」です。アルムナイ(卒業生、同窓生)という言葉に由来した「アルムナイ採用」ですが、「カムバック採用」といった呼称を用いる企業もあります。(使い分けの定義は曖昧ですが、カムバック採用が出戻りを歓迎するニュアンスが前面にあるのに対し、アルムナイ採用は有能な社員とのつながりを維持しつつ、ビジネス拡大などを狙って戦略的に取り入れられる傾向にあります)
「横文字で濁してるけど、“出戻り” でしょ?」という声が聞こえてきそうですが、現在はその “出戻り” の採用もポジティブな意味で活用されるようになってきました。
在籍中に会社に貢献した優秀な社員が他社へ転職するとなった場合、会社にとっては大きな損失です。
しかし、残念がるだけではなくその後も退職者との交流の機会を設けることで “出戻り” のハードルを低くして、最終的には転職先で得たスキルも携えてカムバックしてもらおうという戦略のもと展開される採用方式です。
とはいえ、退職後の継続したコミュニケーションは元いた企業への愛着があってこそ。そういった意味でアルムナイ採用は元社員すべてを対象としているというよりも、円満退社かつ優秀な社員との間でのみ実現可能な採用戦略と言えそうです。
また、アルムナイネットワーク形成のために、定期的にアルムナイパーティーなどのアルムナイ向けのイベントを開催したりSNSを通じた企業情報の発信に取り組むことで、アルムナイ採用を見据えた交流維持に取り組む企業もあります。

リファラル採用

リファラル採用とは、リファラル(推薦、紹介)の言葉の通り「社員からの紹介での採用」を指します。
紹介といえど、リファラル採用はいわゆる縁故採用と異なり、採用試験や面接も実施される点も特徴です。
リファラル採用はもともと主にアメリカなどの海外では広く知られた採用手法ですが、近年は日本においても知られるようになりました。
企業にとって採用活動にかかるコストは少なくありません。そんな中、社員からの紹介で採用ができれるとなれば、紹介者に多少のインセンティブ(※)を支払ったとしてもコスト面では安上がりといえます。
もちろんコストカットの面以外でも、マッチング精度が高い・他社にいる優秀な友人を引っ張ってきてくれる(潜在的な転職希望者と出会える可能性がある)といったメリットもあります。
(※補足:会社側がリファラル採用に協力した従業員にインセンティブを支払う場合、職業安定法に注意する必要があります。)

アルムナイ採用、リファラル採用が注目される背景

アルムナイ採用、リファラル採用が注目される背景としては上の章でも述べてきたように、採用活動・人材確保の難化が挙げられます。
求職者の売り手市場が加速する中で、求職者側としても条件面だけでなく働き甲斐を重視するようになってきたといわれます。
アルムナイ採用であれば元いた会社のため社風が良く分かるといったメリットがありますし、リファラル採用であれば友人知人を介して内情が見えやすいというメリットがあります。
会社側にとっても同じことがいえるようで、採用後のミスマッチが起こりづらいという点でアルムナイ採用やリファラル採用が注目されるようになりました。

おわりに

アルムナイ採用やリファラル採用について、みなさんはどう感じたでしょうか?
アルムナイ採用、リファラル採用のどちらも労使双方によってメリットが大きいように感じられる一方で、デメリットについても知っておく必要があります。

アルムナイ採用の場合に最も懸念されるのが、「出戻りにネガティブな印象を持つ既存社員」の存在です。
アルムナイ採用で出戻る社員自身は円満退職であったとしても、一度退職した人が他社での経験も評価されてより良い待遇で戻ってくるとなると、それを素直に受け入れられない社員もいることでしょう。
また、出戻りでも歓迎されるのを見ると、転職に対する心理的なハードルが低くなり、一度社外も見てみようと転職を試みる社員が増えることも考えられます。

リファラル採用においては、紹介者(社員)と紹介を受けた入社希望者との関係に配慮が伴う点がデメリットとして挙げられます。
上の章でも触れたように、縁故採用と異なりリファラル採用では基本的に採用試験が実施されます。
リファラル採用の場合の採用率は通常と比べて高い傾向にあるとされるものの、不採用となるケースも起こり得るので注意が必要です。
採用した入社した場合にも紹介者と被紹介者の繋がりには配慮が伴うことが多く、双方の配置や評価などに気を揉むケースもあるようです。

気を付けたい部分はあるものの、採用難においてこれらの採用方法を取り入れるのは有効に働くことも多くあることでしょう。
このブログの内容が、ご覧になってくださった方にとって少しでも役立つ内容になっていると幸いです。
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ぜひ、過去の記事もご覧いただけると嬉しいです。

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